９４７の畑
９４７ と言うのは畑の地番です。一番最初にオーガニック栽培を始めた3角形で
３畝の小さい畑です。 私達の畑は5か所有るので会話をする時地番で言うのが簡単なので
いつも数字で畑の事を話題にしています。
９４７は、完全に私 M（ＭKファームのM 夫がK）が自然栽培をしています。
2年間全く肥料分も入れずトラクターが入る事も無く草ボーボーを良しとして
野菜を育てています。
自然栽培に切り替えるまでは、畝を耕し、充分発酵した牛糞堆肥や燻炭、などを入れていました。
もちろんJAS認定を受けている畑なので農薬や化学肥料は入れませんが、
自然栽培にするなら畜糞・・・牛糞、豚糞、鶏糞・・・はダメなんです。
なるべくその畑の中にあるもので全てを賄う事が基本です。
伏せた草が朽ちて、それを分解して食べて畑の栄養に変えてくれる微生物の働きによって
土がゆっくり良くなって行くのですがたった2年ではまだまだですねー！
畑が良くなるのには長い時間が必要ですが、70歳を迎えた私には
時間が足りません！ 一年に一度しか栽培出来ない野菜はいつも
”今年しかもうチャンスは無いよ” と自分に言い聞かせながら
育てているのですが技術が未熟だったり播種や定植のタイミングが
間違ったりで、失敗ばかり。
2022年の春じゃが芋は、小さくて数も少なくてはっきり言って失敗でした。
それでも、少しずつ畑も良くなって来ているようで同じ年の秋じゃが芋は、
しっかり面倒を見た事も有りそこそこ収穫出来ました。
今はその収穫の中から春じゃが芋に使う手頃な芋を種として、納屋にスタンバイさせています。
初夏に直播で育てた”奈川ササゲ” も上出来でたっぷり収穫して大きめを種として選別して
保存しています。種以外のササゲはもう何回も栗おこわにして美味しく食べています。
半蔓性で、低い目の支柱をしてやると上手くバラけずに栽培出来ます。
これ位の小豆色の時はまだ柔らかいので薄茶色でカラカラになるまで待ちます。
この画像を撮ったのは2022年10月１１日です。
ササゲの収穫は小豆と全く同じで、次から次へと少しずつ完熟していくので
鞘から豆が弾けてこぼれない様こまめに採って行きます。
ビックリするほど次々新しい鞘が付きますが、やはり10月いっぱい位で
終わりにした方が良いです。欲張っていつまでも取り続けても
最後の方は中には痩せた豆しか育たないので見切りをつけましょう。
ササゲの赤飯は小豆より仕上がりも綺麗で美味しいと思います。
ただ、アンコにすると艶と風味は小豆にはかないません。
アンコをいっぱい作りたくて毎年小豆に挑戦していたのですが、
必ずアズキノメイガに散々にやられていたので、奈川ササゲには感動です！
勿論ササゲでアンコにしても充分美味しいです。
アンコも赤飯も大好きな夫がとても気に入って「今年は是非大量に栽培しよう」
と張り切っています。
育てる物によっては、未熟な土であっても育ってくれる野菜も有る事が分かって
少し前進した気がします。
（基本的に、未熟な畑では難しい ”巻く野菜“ キャベツ、白菜や
ブロッコリーなどはまだ９４７のこの畑では栽培はしません。）
豆類は順調に育ちます。小豆や大豆類、ソラマメは虫がよく来ますが
野菜そのものは育ちます。
いんげんマメやエンドウ、ピーナツは虫の害もほぼ無くて良く育ちます。
人参も発芽時期にちゃんと世話をすれば硬い土でも何とか育ちます。
でも、大根は上の画像の様に播種時期が遅すぎたり土が硬すぎたりすると
小さいまま大きくなりませんでした。
大根は3回播種しましたが、適期で播種したものは瑞々しくて美味しかったですが
大きさは通常の半分くらいで、遅くなるほど成長不良でした。 当然かな？
どちらも無肥料でも育ちますがやはり人参も大根も地中に伸びる根菜なので
スコップなどを挿して少し位土をほぐしておいた方が良いかなと思いました。
おおくら大根を10月12日に播種したのはさすがにもう遅かった！
品種による適期も良く考えないと駄目ですね。
土から上にせりあがっては来ましたが普通に売られている物の
3分の1位でした！
人参も播種が遅かったかな？
8月だと暑さと虫害で、全て失敗したと言う話をあちこちで
聞いたので少し遅らせたのですが。
葉っぱの成長が貧弱だったので、それに比例して
3か月位までは実も小さかったのですが、4か月以上経った今、
少しずつ太って来ています。
9月4日播種後、半月毎に2回播種したのも、ゆっくりゆっくり育っています。
露地でこの冷たさなのに！ タンポポみたいにロゼッタ状に
葉を地面にべったり広げて頑張っています。
さすがに3回目に播種した人参は期待出来ないかなと思いますが
見守って行きます。
私はこの畑では、人参とジャガイモをメインでしっかり、どっさり
栽培して行こうと思っています。
MKファームの野菜を早く出荷して下さい、と言う言葉も
最近複数聞いたので何とか育てたい、と嬉しい思いで頑張ります！
