オクラの幼苗をモミ酢で守る

4月18日に種をまいたオクラ(クレムソンスパインレス)を

5月18日に畑に定植しました。

その後約ひと月経った頃の姿

 

葉っぱが縮れてるーっ!

 

 

葉をめくってみるとアブラムシがびっしり。

他の株には真っ黒に見えるほどいるのもありました、ゾッ!

こういう時はこれ

モミ酢を薄めた液を葉裏にたっぷりスプレーします。

出来れば三日間位続けてスプレーすると効果が大だと思いますが今回は

2回だけしました。

それから約1週間後に見てみると

 

縮れ葉はまだ有りますが元気に成長しアマガエルもパトロール中。

 

葉裏にもうアブラムシはいませんでした。

オクラは比較的頑丈な野菜で、幼苗の時に、かなりのアブラムシがいても

案外しっかり育ってくれるのですがそれでも大事にしてあげないとね。

この ”モミ酢” はとっても有難い資材なんです。

合成化学農薬を使えない私たちにとって、虫よけや土壌消毒などに

とても重宝しています。

夫が作ってます。

材料はコメのもみ殻です。簡単に言えば

それを焼いて炭にする工程で出てくる煙を結露させたものです。

 

これがもみ殻です。

近所のコメ農家さんから頂いたり農協のライスセンターで

出たものを軽トラでどっさり貰ってきたりして貯めておきます。

 

 

 

いっぱい溜まってます。

 

それを定期的にこの燻燃機で焼いて行きます。

煙突の下に受けた容器に真っ黒な墨汁みたいな液体が溜まります。

この燻燃機一杯のモミ殻から、冬だと2リットル位のモミ酢が溜まります。

冬は気温が低いので結露しやすいですが、夏場は半分位しか出来ないそうです。

木や草などを焼いたときの煙が凝縮したような匂いを想像して下さい。

田舎暮らしを経験していないと分かりにくいでしょうねえ。

とにかくとても、とても ツンっと来る匂いで、目が痛くなります。

人間がそう感じるのだから、小さい虫や動物にとっても多分

イヤーな物なのだと思います。

でも私はこの匂いを子供のころ、秋にはあちこちで嗅いだ思い出があるので

決して嫌いなものではありません。

最近このモミ酢を500ml、100円で近くの、「道の駅 多可」 で売り始めたのですが

これが結構売れるんです。

有機栽培されている方に使って頂けたら、と思って安い値段で

出しているのですが、どのような用途で使われているのかが気になります。

畑の土に直接原液を撒いてモグラ退治に使っているかも知れない、と言う

情報も聞いたことがあるのですが、実際のところはどうなんでしょうか。

それにしても、わが国の主食の ”米” は凄いですね。

米は美味しく頂いて、

わら は色々農業資材として使えるし、わら細工にもできるし、捨てるはずの

もみ殻さえこんな風に加工出来るし、捨てるところ無しで、素晴らしい! 

全ての物がこのように余すことなく使い切る事が出来ると

世の中にごみが少なくなるのにね。

 

さあ、明日も畑のパトロールをしてチェックして回ろ!!

 

 

関連記事

PAGE TOP