ようやく兵庫県でも、桜の開花が宣言されました。
大阪、京都でも開花です。
日本にいる限り、どこにいても
大抵近くに桜の名所があるので
嬉しいですね。今年もささやかな
お弁当を作って、じじばばで何処かへ
出掛けたいと楽しみにしています。
さて、農家にとってはこの季節は
花見以外にも予定がぎっしりなのですよ。
先日買って来た本にとても興味深い記事がありました。
現代農業には新しくて貴重な情報がよく載っています。
我がファームでもそろそろ里芋の芽出しをしようかな
と思っていたところにタイムリーな記事を見つけました。
「大きな種芋ほど葉焼けがひどい?」
確かに、うちでも去年は大きな種芋を植えたのに
とても出来が悪くて、がっかりでした。
味はとても良かったのですが
量がいつもの半分位しか取れませんでした。
去年は全国的に、猛暑の被害で
多くの栽培作物が不作だった様で
仕方がないのか、と思っていました。
小さい方がよく出来る! なんて
青天の霹靂ほどのショックでした。
私たちが農業を始めてまだ数年しか
経っていないのだから
どんな情報でもやってみないとわかりませんので
さっそくトライ!
MKファーム去年の親芋をふたつ並べました。
せいぜい5・6㎝径でしょうか。
これ位の芋6・7個を使います。
この親芋の親である種イモはその倍以上の大きさでした。
つまりおととしは、とても大きな株に育った、
という事です。
ちょっとした気候の違いで随分と
出来が変わるものなんですね。
白くぷっくりしている部分が芽になるので
そこをなるべく中心になるように切ります。
まずは縦に放射状に切ってから
厚みを1センチ以下にそぎ落とします、
これが面倒でした!
芋の下半分には芽が付いていないので
上半分位をカットして温室で乾燥しました。
約3日経つと
こんな風に乾燥したので
育苗箱に清潔な培土を入れて並べ
それに水をかけてから
薄く土で覆い更に水を掛けます。
15℃~30℃にキープ出来れば良いのですが
農業用の加温マットはもう満杯なので
台所用の細長い電気マットを敷いて加温します。
夜間は10℃強位にしかなりませんが仕方なし。
里芋の隣では夫が、冬瓜の種を播いています。
夜間には手作りカバーをかぶせています。
これからはだんだん気温も上がって来るので
そう神経質にならなくてもどちらも発芽すると思います。
で、
1週間経ちました。
ジャーンッ! もう緑色の芽が出始めました。
うまく行ったみたいです。
去年までは、こんな風にポットとか発砲箱とかに土を入れて
そこへ埋めて暖かくして芽が出るのを待っていたのでしたが
この、小切片にしての芽出しは早い!
その上、そこそこの大きさの種芋をどっさり
必要としないと言うのがとてもお得です!
ただ、これから先については未経験なので実験を続けます。
そして、もしもの保険として
以前と同じ、ポットでの芽出しもします。
それでは、次は、土に伏せこんだ切片から
根が出てくるのをワクワクしながら待ちます!