しばらく前に、無農薬栽培の先輩に頂いた獅子柚と1才柚。
鬼柚子とも呼ばれるこの巨大な柚子は、本当は柚子ではないそうです。
文旦の仲間だそうですが、加工すると柚子と同じ独特のほろ苦さがあります。
残念ながら、柚子の様な素晴らしい香りはほぼいたしませんが!
去年も、この方に1個だけ頂いて、初めて作りました。
それが、時間が経つほどにもっちりと美味しくなって
また今年も下さい、とお願いしていたんです。
さあ、まずはピールを作りましょう!
1個づつ重さを計ってみるとどちらも850グラム前後ありました。
まずは半分に
そのまた半分に切ったら余分な実の部分を取り除いて計量
白い綿の部分が良い仕事をしてくれるので絶対捨てないでね。
約1.1㎏として、グラニュー糖は80%で800gとします。
(実際には,干す間にどんどんグラニュー糖をまぶすのでトータル1㎏強使いました。)
2・3回茹でこぼします。綿の部分が結構苦いですから。
全体がすっかり透明になり、指でつぶれる位に柔らかくなったらそーっとザルに
移して水切りをします。鍋に戻してひたひたに水を入れて、3分の1のグラニュー糖を投入。
形を潰してしまわない様にゆっくり茹でて砂糖を煮溶かします。
ここで一反冷まして、何時間か置きます。冷める間に甘さがゆっくり浸みていくでしょう。
この工程をあと2回繰り返します。
鍋に付きっ切りもしんどいので、石油ストーブがあれば乗せておくと
楽ちんですね。
せっかく頂いた貴重な獅子柚なので、ゆっくりゆっくり大事に茹でたので
私はここまで2日かかりました。
充分甘さが浸みたと思ったら、シロップを濾します。
少しづつ、しっかり水分を取っておかないと干すのにとても
時間がかかってしまいます。
残ったシロップは、何かに使えるかも知れないので取っておきます。
平たいバットなどに重ならない様に並べてグラニュー糖をたっぷりかけて
ほこりを避けて干します。
昼間は外に、夜には家に取り込むを毎日繰り返し、やっとここまで来ました!
つまんでもべチャッとしなくて、しっかり。でもカチカチはダメよ!
今日で5日目です、忍耐力必要ですよ。
齧ってみるとほろ苦さがあり、甘さと丁度バランスも良くて上出来です。
このままおやつに食べても美味しいですが、今日は午後から
お客様が来るのでパイにしてみます。
市販のパイ生地のお世話になります。
丸ごとは食べるときに切りにくいかな、と小さめに切ったのを並べて
網目(下手くそ)にして、卵の黄身を塗って200℃のオーブンで約10分
焼き目を付けたら、180℃に下げて約30分入れて、
膨らみ具合を見ながら待ちます。
我が家のオーブンは30年物ですがうまく焼けました!
ワオッ! 見るだけで良~い香りが届くでしょうー?!
ほろ苦甘酸っぱ の獅子柚パイの出来上がり。
ホント、みんなで美味しくいただきました。
お客様2人には、ピールをパックにたっぷり入れてお持ち帰り
頂きました。 楽しんでくださいねー!