こんなにしっとりとして食べるとホクホクの栗の渋皮煮が出来るまでの
過程をお見せします。
6月。青々と元気一杯葉が茂っています。
7月 この前に房状に多くの白っぽい花が咲いている映像があったのに
削除してしまって残念!
直径4・5センチもある大きな実がなる木が五本もあるので、いっぱいなるのですが
月に二回位しか山の畑に帰って来れないのであまり収穫出来ません。
10月末 数回目の収穫です。
皮付きで茹でて触れる温度まで冷ましてから
薄皮を傷付けないように鬼皮を剥きます。
ちょっと油断すると
こんな結果にになります。
奇麗に剥けたら重曹を小さじ1杯位加えてゆでます。
鬼皮を剥いた状態で約600グラムありました。
沸騰するまで強火で、その後は中火から弱火で、
灰汁をとりつつ約15分で水に取り掃除。筋をとったり薄皮を奇麗に掃除します。
私は爪楊枝の先でそうっとこそげるのでとても時間がかかりました。
掃除前と掃除後。こんなに白くなりました。
掃除中もくれぐれも水から出さないで。乾燥してしまうと薄皮がパリパリになって
破れてしまいますので。
そしてまた重曹を小さじ1杯加えて沸騰するまで強火で茹でて
こんなに赤黒い灰汁がまだまだでます。
約15分中火から弱火でゆでて水に取ります。
三回目は重曹なしで約15分茹でます。
それでもこんなに赤黒いですが重曹を入れないからなのか泡は出ません。
それではいよいよ砂糖で煮詰めて行きます。
600グラム強の実に対し8割位のてんさい糖を400グラム、別の鍋で予め
軽く煮詰めておきます。
シロップに栗を投入して弱火で約20~30分煮て好みの甘さにします。
一晩置いて甘さ、とろみを再調整します。
ホクホクのあっさり甘~い渋皮煮の完成。
歳のせいか、洋菓子のバターやクリーム系の濃い味より
砂糖のみの、この様な甘みがとても美味しいと感じます。
何時間もかけて作る渋皮煮ですが、残念ながらたった二週間位しか
保たないのが辛い!! 腐ってしまうのではなく、堅くなって食感と風味が
落ちてしまうんです。ことし初めて作ったのですがあまりにおいしいので
どんどん作ってどんどん大勢に差し上げて手元には少ししか残っていないけれど
それでよかった。欲張っていっぱい持っていてもきっと風味が落ちて
勿体無い事になっていたでしょうから。
来年もどんどん作ってどんどんあちこちに配ることにしようと思います。