恵方巻き 干瓢のはなし

2013年2月3日

節分だし日曜日だし、どれ巻き寿司でも作って孫に食べさせようか、

と思い立って作り始めたけれど結構面倒なものです。

左上のすし飯には甜菜糖を使ったので色が黒いですが

巻いてしまうと全然問題なしです。

その下は11月に田舎の裏の畑で収穫した生姜を梅干しの上に

載せて作った紅しょうがです。

皿の上、左端は1年位前にスーパーで買ったしいたけで作った干し椎茸で

煮たもの。一番下に見える薄茶色のものはかんぴょうです。

スーパーで買った干瓢で煮ましたが、これを作りながら色々思い出してしまいました。

私の田舎では干瓢は家で作っていました。元になるものは

スイカを楕円形にした様な形のずっしりと重い夕顔の実です。

それを2センチ位の輪切りにしていって、片手で持ってもう一方で皮むき器を持って

ハンドルを回すようにくるくる回しながら皮を剥いていきます。

真っ白に薄く剥けたものを素麺干しの様に竿に干して行きます。

芯に近い部分は種がいっぱいあるので使いませんが、それは子供のおもちゃです。

種の形はちょうどかぼちゃの種とそっくりでまっしろ、水分を含んだ種は

ツルツルで、それを親指と人差し指でつまんで方向を決め、思い切り強くつまんで飛ばします。

子供たちがそうやって遊んでいる間にも父達はせっせと竿に干して行きます。

私の叔父が結婚して間もない頃、お盆で実家に帰って来ていた若いお嫁さんが

その光景を見て「あら!干瓢ってこうやって作るものなの?わたし、実の中に

細長いのが入っててそのままズルズルと引っ張って出て来るのかとおもってたわ。」

昔から当然の事と思っていた私達にとってはその反応にビックリ、そして

思いもしなかった事実を知ったお嫁さんにとってもビックリ。

異文化交流は面白い!

そんなむか~しの事をニヤニヤ思い出しながら、なんとか7本つくりました。

お昼前に取りにおいで、と連絡すると次女が娘3人を連れて来ましたが、

結局我が家で全員がかぶりついてました。

子供たちは帰る気配もなく遊び始めるので

パパがお腹をすかせて待ってるよ、と急かして返しました。

やれやれ、久しぶりの太巻き寿司は大変だったけど

とても美味しかったです。

あすは立春です。

春よ来い、早く来い!!!

 

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