2013年年5月4日
山の畑で自生しているのを摘んで来ました。
ヨモギが入っているカゴは年代物です。
多分私が小さかった頃、使っていた物だと思います。
私の母は何でも捨てずにとっておく人で、未だに
何十年も前のセーターや使い残した小学生の頃の
ノートとかが出てきます。
このカゴも、買ってもらった時には確か、ピンクか赤の
2重ラインがぐるっと引かれていたのですが
時間とともにすっかりはげ落ちてしまったのだと思います。
持ち手の部分は針金で荒く修復がしてあります。
父が治してくれたんでしょうね。
買って貰った時の、嬉しくてたまらない、弾む様な
子供の気分が蘇ります。
正月明けに祖母に頼まれて、七草用の草を川べりへ
採りに行った事なども思い出します。
ピンク色のラインのある可愛いカゴを持てるのが嬉しくて
いそいそ出かけたものでした。
あれから50年以上も経った今、又楽しく野草摘みが
出来るなんて、ああ何て幸せ!
な~んて感慨に耽りつつ摘み帰ったヨモギで
手早くペースト作りをします。
柔らかい先の部分だけを朝の内に採ってきて
すぐに洗い、塩を少し入れて柔らかくなるまで煮ます。
約10分位でした。
とても新しいし、ごく柔らかい部分なので
重曹は入れませんでした。
冷水に取って、1時間程晒しました。
ザルにあげてから更に硬そうな繊維を除けます。
こんなにチョビっと。
片手にほんの一塊くらいです。
ホームセンターで買った千円あまりの安物ミキサーで
水分を少しづつ足しながら回しますがこれがクセモノ、
とっても柔らかいとはいえ繊維ですから苦労しました!
すっかりビチョビチョのペーストになってしまいました。
このタイプの簡易ミキサーには、胡麻とかクルミとか
比較的柔らかくて乾燥した物しか無理です。
試しにコーヒー豆を挽いてみましたが使い物になりませんでした!
それでも何とか一握りのペースト出来の上がりです。
ちびっ子とともに、全体量の半分を練り込んで
2種類の柏餅の準備が出来ました。
明日はこどもの日、これを蒸して食べるのだ!
次は蕗の佃煮を作ります。
蕗はまず綺麗に洗って塩で板ずりします。
山蕗はいっぱいうぶ毛があるので板ずりすると
すべすべお肌になります。
好きな長さに切って塩を入れた大鍋で水から茹でて行きます。
鮮度の良い蕗なら柔らかいのでせいぜい15分から20分位で
筋まで柔らかくなります。
茹で上がったらザルに取り流水で1時間位アク抜きをしても良いし
一晩水に晒しておいてもいいかな。
お好みの味加減で炊いて行きます。
私は、500グラムの蕗に
しょうゆ; 1カップ
みりん; 1カップ
甜菜糖; 大さじ2杯
唐辛子; 2ケ
昆布; 適量を
入れました。
おいし~、蕗の佃煮最高!!!
我が家には無くてはならない季節のごちそうで、
この時期、3・4キロは作ります。
うちの畑にできたものは少なからず差し上げるので
近くの農産物直売所でかなり買いますが
佃煮にするとせいぜい大きなジャムの瓶に6個。
半年位で食べてしまいます。